受賞者のコメント
流音華&千明(デュエット部門 3位)
福岡県で共に、オカリナ講師・演奏家の私達がデュオを組んで、約3年。
良きパートナーに巡り会った私達は、日本オカリナコンクール、初のデュエット部門エントリーを決め、猛練習して来ました。私達2人は互いの音楽を尊敬・信頼・切磋琢磨しながら、「入賞」を固く誓い、コンクール当日を迎えました。
デュエットという演奏形態から、2人の音が一糸乱れずを心がけ、本番では私達のオカリナへの愛が、審査委員の先生方はじめ、聴衆の皆様方へ、心と体一杯に届く様にと、魂を込めて演奏致しました。演奏直後は、2人して涙が溢れてきたのを覚えております。
そして念願の「第3位」に入賞できましたことは、光栄至極、心から嬉しく、天にも昇る喜びを感じております。本当に有難うございました。
オカリナという楽器に巡り会い、沢山の素晴らしいものを得てきました。
今後もそんなオカリナに感謝しつつ、まずは楽しみながら、邁進・精進していく所存です。
審査委員の皆様、実行委員の皆様、応援して下さった皆様、心から感謝申し上げます。
貴コンクールの今後の益々のご発展を、祈念しております。
飯田 哲太郎(独奏部門 シニアの部 3位)
3位入賞を心から喜んでいます。指導してくださった先生、応援してくれた仲間に感謝します。そして下手な練習演奏を耐えてくれた家人にも。
中学以来、音楽と無縁だった私が高齢域の趣味で始めたオカリナ。先生に、ロングトーンがきれいだとおだてられ、段々意欲が出てきて、このコンクールに出場することになっていました。
まずは演奏の「素人臭さ」を無くすにはどうすれば良いかから始まりました。プロの演奏は第一声でそれと判ります。それは何処が違うのか? 基本は発声、音程、音色、リズム、フレージングだと教わりました。音程、音色は良かれと思っても、レッスンでは一音一音直されます。聴き分ける能力の無さと思い込みが邪魔しているのでしょう。先生に完成形を示してもらい、後はひたすら反復練習でした。数千回も吹いたと思います。それに「上がり」対策。先生の口添えで仲間が集まるところでは何処でも何度も吹かせてもらいました。
本番では練習の成果をほぼ出せたと思っています。出来なかったことは残りのリズムとフレージング。それらは課題として、「素人臭さ」を克服していきたいと考えています。
園山 洋史(独奏部門 シニアの部 2位)
一舜にして終わったコンクールでしたが、それに至るまでの長い数ヶ月に、どう演奏すれば良いのかが考えられ、それが見えて来るようになりました。自分なりにですが、心の在り方、構成、響きなどに対してです。当日の一週間前には、出向いた工房のオカリナと替えたりしました。目標は「平常心」で、自分との闘いでした。心臓のざわめきは殆どありませんでしたが、終わると残念な所が幾つかあったのに気付きました。それは、目標を持ったり考えたりしたことの結果だったのですが、それらがしっかり実現してこその「平常心」。それはまだまだですが、審査員の先生方には光栄な評価を頂き感謝します。又、実行委員の方々、ボランティアの皆様には、本当にありがとうございました。聴いて下さる人が私の背中を温かく押してくれた、学びのコンクールとなりました。
永田 紀恵子(独奏部門 シニアの部 2位)
初出場で栄誉ある賞を戴くことができました。ご指導いただいた先生には感謝の気持ちでいっぱいです。学生時代に声楽を勉強して、結婚するまでの2年間、音楽教師をしておりましたが、その後は主婦業に専念し、音楽から離れました。
子育てを終えたころ夫の転勤で西宮に来ました。オカリナは音色が好きで1人で吹いたりしていましたが、近くの公民館にオカリナのグループ「ピリカリーナ」があることを知り、メンバーに加えていただきました。ピリカリーナは年配の方
が多く私は最も若手です。老人ホームの慰問や地域の文化祭で発表するなど和気あいあいとやっています。友人も増えて大変楽しいのですが、オカリナをもっと上手に吹きたいという欲も出てきました。それでコンクールに出ることを決意し、本格的な勉強をするために森下先生の門をたたきました。
短期間でしたが自分でも驚くほど集中して練習しました。課題曲の音程をとるのが難しく、苦労しました。本番は緊張でどきどきしました。演奏を終えてみなさんから拍手をもらったとき、そして先生の顔が見えたときほっとしました。審
査員の西岡先生が講評の中で、金管楽器は戦争のときに使われるが、オカリナは平和でないと吹くことができないとおっしゃっていたのが心に残りました。
松山 美智子(独奏部門 シニアの部 1位)
このたびの栄誉は「小林洋子&アコリット」の皆さんに捧げたいです。
基本から忍耐強く熱く教え続けて下さった洋子先生、一緒に練習している仲間「アコリット」の皆さんのあたたかい応援のおかげです。
生涯現役でオカリナを吹き続けたいと輝く音色を求め続ける仲間と、メリハリのあるあたたかく楽しい洋子先生の指導にかこまれ、ピアノ伴奏の亜希先生の応援も心強くいただいて、すばらしい環境にいることを改めて感謝いたします。
この受賞を糧に今後も精進して参ります。
日本オカリナコンクールの更なる発展をお祈り致します。
エス(合奏部門 3位)
毎年毎年、このコンクールでの入賞を目標にメンバーと一丸となって練習を重ねてきました。
この度は、その成果が三位入賞という、目に見える形にもなり
そしてメンバーの自信もつながり 率いた者としてたいへん嬉しく思っています。
音楽を専門に勉強した人だけとは限らず、真摯にオカリナに取り組んだ方が
世代を超えて入賞できるというコンクールだと思います。
たくさんの方々にチャレンジしていただきたいなと思います。
スタッフ様やボランティア様がたのあたたかい声がけなどもあり
かたい気持ちもほぐれてから本番に臨めました。
本当にありがとうございました。
TEE Tone(合奏部門 3位)
TEE Toneとして結成1年、本コンクールに出場を決めてから数ヶ月、入賞を目標とし、このコンクールに出場させて頂きました。メンバー全員揃っての練習がなかなか出来ず、不安はたくさん有りましたが合奏部門第3位を受賞する事が出来、大変光栄に存じます。
メンバーが全員男性という事もあり、力強い演奏を目指しながら、オカリナ特有の温かみのある音、見た目のギャップを裏切るような繊細なオカリナの音色を届ける事を目標に、日々練習をしました。
これからは今回のコンクールで学んだ、合奏での大切な部分、勉強になった部分を生かし「メンバー全員で1つの音楽を作って届ける事」の精度を上げ、「オカリナの素晴らしさを色んな方々に知って頂く事」に力を入れ、若手オカリナアンサンブルグループとして、より多くの人の心に響く演奏を目指し、これからも邁進していきます。
最後に、実行委員、審査員の皆様、ご清聴頂いた皆様にお礼申し上げると共に、コンクールのさらなる発展をお祈り申し上げます。ありがとうございました。
加藤 純子(独奏部門 一般の部 審査員奨励賞)
独奏部門一般の部は出場者層が厚く、他の方の演奏も聴いていると、私のように、5年程前オカリナどころか音楽自体初心者から始め、3年程前から徐々に本腰を入れ始め、やっとこの1年本気で基礎練習を始めた人は、敵わない!9割がた毎日基礎練習を頑張ったけど、今日は演奏したい曲を気持ちよく吹いて終わり!と思っていました。
受賞者名が発表され、そりゃそうだわ、と納得していましたところ、新たに賞を作って頂きまして、基準に達している人にできるだけ賞を、という審査員の方々のお心に、涙が溢れました。
この一年は、扉に先があるとは考えず何となく、クラシック音楽の扉を押し続けたと思っていましたが、いざ賞をいただき、皆さんから声をかけていただきますと、もっと聞きたい声がある!これはクラシック音楽の扉というより、自分がやりたい音楽の扉だった、扉の中に足を踏み入れたい!という想いが徐々に湧いてきて、賞が背中を押してくださっているように感じています。
笠谷 文(独奏部門 一般の部 3位)
この度、独奏部門第3位という賞を頂き、大変嬉しく思います。
オカリナの柔らかで優しい音色に魅せられ、この楽器をやってみたいと始めて2年が経ちます。小さいながらも、心の奥深くに響く楽器オカリナ。吹けば吹くほど、いまだにこの楽器の癒しの虜になっています。
コンクールという未知の舞台、当日はどうなるかと緊張しましたが、ステージにあがり、木のホールのぬくもりと、大勢のお客様を前にしたとき、もう感謝しかありませんでした。「もうこれは楽しむしかない」そんな思いがあふれ、演奏を楽しむことができました。
これからもさらに、オカリナを通じて想いを届けていきたいです。
ありがとうございました。
伊澤 隆志(独奏部門 一般の部1位)
「誰もが知りたい!1位の取り方!」
みなさん、こんにちは。
このたび、「第6回 日本オカリナコンクール」に置きまして、第1位をいただきました、愛と平和のオカリナ奏者・伊澤隆志です。
昨日は、コンクール本番、とても楽しく演奏させていただきました。
楽しく演奏させていただいただけで十分なのに、入賞までさせていただいて、感謝の気持ちでいっぱいです。
さて、タイトルの、「誰もが知りたい!1位の取り方!」について、こんな情報、探してもどこにもありませんので、書かせていただきます。
①毎年、受験しましょう
僕の場合、このコンクールは、第1回から第6回まで、全部受けましたが、第5回までは落選。第6回で、第1位をいただきました。
受け続けていれば、受かる、ということです。このコンクールに限らず、コンクールは、たくさん受けましょう。
②たくさんのステージに立ちましょう
僕の場合、年間数十回、ステージに立っています。舞台慣れは、必要です。実際の舞台に立つのが難しい場合は、人前で演奏する機会を、多く持ちましょう。
③解釈表現、テクニック、音色、そしてオカリナの場合は特に音程、を完璧にしましょう
受かる人には、理由があります。落ちる人にも、理由があります。コンクールでは、曲の完成度が見られています。受かる人と落ちる人では、曲の完成度に差があるのです。完成度の具体的な論点は、解釈表現、テクニック、音色、です。オカリナの場合は、加えて音程の正確さ、つまり、1音たりとも音程のミスがあってはならない、ということが非常に重視されます。ミスがゼロで、完璧に吹くということは、1位を取るためには最低限、必要です。
いかがでしょうか。次回の受験をお考えの皆さん、ぜひ、実践してみてくださいね。1位、取れます。応援しています。
そして最後に、大切なことを。音楽をやるうえで、一番大切なことは、コンクールで賞を取ることではありません。じゃあ、何が一番大切なのか。その答えは、皆さんお一人おひとりが、胸に手を当てて考えれば、分かることです。どうか、その答えを大切に、これからも音楽を続けて行ってくださいね。
(※個人の見解です。コンクールの入賞方法については諸説ございます。(^ ^))
山本 英津子(独奏部門 一般の部 2位)
今回の自由曲 「ロンドンデリーの歌&スワローテイルジグ」では、「アイリッシュ音楽の世界観をオカリナでどう表現するか?」という事に悩み、試行錯誤の連続でした。
バンドメンバーであるギターの中井さんと練習を重ね、
一緒に作りあげた上での
この度の独奏一般部門で2位受賞は、本当に嬉しかったです。
毎回、コンクール直前になると何で申し込みをしたのだろうと後悔する私。
でも終わると次のコンクールの曲を考え始めている私。
コンクールに向かって練習していく中で、多くの事を学ぶ事が出来るからだと思います。
さらなるステップアップを目指し、日々精進していきたいと思います。
実行委員の方々には大変お世話になりました。
有難うございました‼︎
山村 多恵子(独奏部門 一般の部 審査員奨励賞)
コンクールは2度目の挑戦です。課題曲は、今までとは全く違うタイプの曲で、ピアノ、ギター譜を見たり、色々な方に相談しながら研究しました。自由曲も悩んだ末に、テレマンのリコーダーソナタにしたのですが、練習時間が充分に取れないなかで2曲の難曲を仕上げるには、時間が足りずに、一瞬、棄権も頭によぎりましたが、今出来ている事を評価していただこうと覚悟を決めました。入賞者が発表され、やはりダメだったかと思っていたところに、新しい賞に自分の名前が呼ばれ、ホッとしたと共に、審査員の先生方のご配慮に心が熱くなりました。
大変お世話になりました実行委員の皆さま、審査員の皆さま、伴奏くださったピアニストの羽賀美歩先生、応援下さった佐藤一美先生始め皆さまに、心より感謝申し上げます。
ユッ スヒ(陸 秀煕)(独奏部門 一般の部 3位)
コンクールは"怠け者"の私に対する良いきっかけでした。日本オカリナコンクールには他のコンクールとは比べられない特別さがありました。
1. 課題曲がギター(ピアノ)のための曲なので、オカリナで演奏する時にブレスをどのようにして音楽をどう作ればいいのか、お手本を見つけることが難しかったです。しかしそのおかげで音楽作りを楽しめました。他の出場者たちの解釈はとても多彩で、「練習のときの途方もない気持ちをあの人はこのようにしたな」と、感じることができました。
2. 驚いたのはコンクールを見に来た人々が多いということです。コンクールは気軽に鑑賞できる雰囲気ではないので観客はあまり訪れない場所です。ところがこのコンクールには、多くの観客がありまた、音楽を聴く態度がとても真剣で、こんなに音楽を愛するなんてと感動しました。観客たちの姿が美しかったです。
3. 主催者の方に、素晴らしいコンクールの開催への感謝の意を表すと、「出場者と観客、素晴らしい審査員の先生方、みなさまによって良いコンクールになりました。また、外国からの参加は国際的なコンクールへ、との発展性も与えてくれます」と言われました。この言葉は私がまた、今後のコンクールについての関心と責任感を持つきっかけになりました。私はこのコンクールに参加して人生でとても楽しい思い出を持つことができました。
最後に今回のコンクールに参加できるように手助けしてくれたソ・ヒャンスッさんに感謝の気持ちを伝えます。
松本 奏太(聴衆賞)
今年は2回目の挑戦でした 。 1回目はすごく緊張していましたが、今回は師匠の矢原先生から「コンクールではなく、コンサートだと思って吹きなさい」とアドバイスを頂き気持ちが楽になり、自分の演奏に自信を持ってリラックスして演奏することが出来ました。
演奏順を見たときいちばん最後だったのでびっくりしましたが、審査員の方々に強く印象付けるチャンスだと思って精一杯演奏しました。3位以内に入れなかったことはとても悔しいですが聴衆賞という大変名誉な賞を頂き、観客のみなさんに自分の演奏を「届ける」ことが出来たんだと、嬉しく感じています。
来年は目標である3位以内を取れるように練習に励んでいきたいと思っています。
記録写真撮影:山下 哲